「外壁塗装で失敗したくない!塗料選びのポイントを徹底解説」
外壁塗装を検討しているあなた、塗料選びで迷ったり、どれを選ぶべきか悩んでいませんか?
塗料の種類は実に多く、それぞれに特徴やメリットがあります。「シリコン塗料」「ラジカル塗料」「フッ素塗料」「無機塗料」…。
これらは一体どう違うのか、選ぶときに何を基準にすべきか、気になりますよね。
さらに、水性塗料や溶剤塗料、弱溶剤塗料の違いについても、しっかり押さえておきたいポイントです。
今回は、これらの塗料の特徴や選び方をわかりやすく解説します!塗料選びで失敗しないために、ぜひ参考にしてください。
1. シリコン塗料
シリコン塗料は、現在最も一般的に使用されている塗料の一つです。
コストパフォーマンスに優れた塗料として人気があり、耐候性と耐久性に優れています。
【特徴】
耐久性が高い:シリコン塗料は紫外線や風雨に強く、5〜10年程度の長い間、外壁を保護します。
コストパフォーマンスに優れる:高耐久ながらも、比較的安価で提供されるため、多くの住宅で利用されています。
柔軟性が高い:塗膜の柔軟性があり、ひび割れ防止効果もあります。
水性塗料 vs 溶剤塗料
シリコン塗料には、水性と溶剤型がありますが、一般的に水性シリコン塗料が普及しています。
水性塗料は、環境への影響が少なく、臭いも少ないため、作業中の快適性が向上します。
一方、溶剤型シリコン塗料は、耐久性が高く、早く乾燥するため、速乾性を求める場合に適しています。
2. ラジカル塗料
ラジカル塗料は、最新の技術を駆使した塗料で、紫外線による劣化を抑えるための成分が配合されています。
これにより、長期間にわたって色あせやチョーキング現象などの劣化を防ぐことができる塗料です。
【特徴】
紫外線に強い:ラジカル塗料は、紫外線による劣化を防ぐ成分を含んでおり、長期間色あせを防ぐことができます。
耐久性が非常に高い:シリコン塗料よりも耐久年数が長く、約15年程度の長持ちする塗料です。
環境に配慮した塗料:ラジカル塗料は環境への負担を軽減するために、VOC(揮発性有機化合物)を低減させる技術が施されています。
水性塗料 vs 溶剤塗料
ラジカル塗料も、水性と溶剤型の2種類があります。
水性塗料は、乾燥が遅く、環境に優しいため、お子さんやペットがいる家庭に適しています。
溶剤型ラジカル塗料は、乾燥が早く、より耐久性を重視する場合に向いています。
3. フッ素塗料
フッ素塗料は、耐久性や防汚性が非常に高い、高性能な塗料です。
特に、高級住宅や商業施設などでよく使用されています。
【特徴】
最長の耐久性:フッ素塗料は、耐久性が非常に高く、20年程度の長期間にわたり、塗装面を保護します。
防汚性が高い:汚れやすい外壁に対して、汚れが付きにくく、美しい外観を維持しやすいです。
耐候性が高い:紫外線や酸性雨など、厳しい環境にも耐えることができ、色あせや劣化を最小限に抑えます。
水性塗料 vs 溶剤塗料
フッ素塗料も、水性と溶剤型がありますが、フッ素塗料の中では溶剤型が多いです。
溶剤型フッ素塗料は、乾燥が速く、耐久性が高いため、工期の短縮や早急な効果を求める場合に適しています。
4. 無機塗料
無機塗料は、無機質の成分を基にした塗料で、非常に耐久性と耐候性が高いとされています。
特に、地球環境に優しいという点で注目されています。
【特徴】
耐候性が非常に高い:無機塗料は、紫外線や酸性雨などの自然環境に対して、非常に耐性が強いです。
そのため、塗膜の劣化が少なく、長期間使用可能です。
防藻・防カビ効果:無機塗料は防藻・防カビ効果があり、特に湿気が多い地域で効果を発揮します。
環境に優しい:無機塗料はVOCがほとんど含まれておらず、環境に優しい選択肢です。
水性塗料 vs 溶剤塗料
無機塗料には、水性と溶剤型の2つがありますが、水性無機塗料が普及しています。
水性塗料は臭いが少なく、安全性が高いため、住宅の外壁に使用する際に選ばれます。
また、無機塗料の耐久性を最大限に活かすために、しっかりとした下地処理が必要です。
それでは次に、水性塗料と溶剤塗料、弱溶剤塗料の特徴について詳しく解説していきます。
水性塗料
水性塗料は、水を溶媒として使用する塗料で、環境に優しく、臭いが少ないという特長があります。
住宅の内外壁や木部、鉄部などに幅広く使用されています。
【特徴】
環境に優しい:水性塗料はVOC(揮発性有機化合物)をほとんど含まないため、環境に対する負荷が少ないです。
また、作業中も臭いが少なく、周囲の環境への影響を最小限に抑えることができます。
乾燥時間が長い:水性塗料は、乾燥時間が比較的長いため、湿気の多い日や寒い季節には乾燥に時間がかかることがありますが、作業者にとっては塗り直しのしやすさというメリットもあります。
水で洗浄可能:塗装中に汚れてしまった場合でも、水で洗浄することができるため、作業が簡単です。
●使用に適した場所
内外壁の塗装や住宅の木部・鉄部、屋根などで広く使用されています。特にリフォームや修繕の際に活用されることが多いです。
溶剤塗料
溶剤塗料は、有機溶剤を溶媒として使用する塗料で、乾燥が早く、耐久性や耐候性に優れた特長を持っています。
外壁や屋根、金属部材に使用されることが多いです。
【特徴】
耐久性と耐候性が高い:溶剤塗料は、紫外線や風雨に強く、耐久年数が長いため、長期間の保護効果が期待できます。
特に屋外で使用する外壁や屋根に最適です。
乾燥が早い:溶剤塗料は、水分を含まないため乾燥が早く、作業効率が良いです。
湿気が多い日や寒い時期でも比較的速乾性があります。
臭いが強い:溶剤塗料は、臭いが強く、作業時には換気が必須です。
また、溶剤が揮発することで有害な化学物質を含むことがあるため、使用時には十分な注意が必要です。
●使用に適した場所
屋外の金属部材や屋根、コンクリート外壁などでの使用に適しています。
特に、耐候性が求められる外壁や屋根の塗装に最適です。
弱溶剤塗料
弱溶剤塗料は、溶剤塗料と水性塗料の中間的な存在で、有機溶剤を含みながらもその量が少ない塗料です。
臭いは比較的少なく、乾燥速度も早いのが特徴です。
【特徴】
臭いが少ない:弱溶剤塗料は、溶剤塗料よりも臭いが少ないため、作業環境が改善され、室内での使用やリフォームにも適しています。
乾燥が速い:溶剤塗料と同じく、乾燥が早く、短期間で塗り終えることができます。
これにより、作業の効率化が可能となります。
耐久性が良好:弱溶剤塗料は、耐候性や耐久性が高く、長期的に外壁や屋根を保護する効果があります。
●使用に適した場所
住宅の外壁や屋根に適しており、特に環境に配慮しながら高耐久性を求める場合におすすめです。
高い湿気や温度変化がある場所でも使用可能です。
まとめ
塗料の種類を選ぶ際には、耐久性、コストパフォーマンス、作業環境など、さまざまな要素を考慮する必要があります。
シリコン塗料はコストパフォーマンスが優れ、ラジカル塗料は紫外線耐性が高い、フッ素塗料は最長の耐久性を誇り、無機塗料は環境にも優しい選択肢です。
どの塗料も、それぞれの特徴とメリットがありますので、住環境や求める性能に応じて最適な塗料を選ぶことが重要です。
塗装業界で9年以上の経験を積み、営業事務を担当しています。お客様のご対応から見積もり作成、現場スタッフとの連携まで幅広くサポートし、スムーズな工事進行を心がけています。塗装についての知識や実務経験を活かし、信頼していただけるような分かりやすい情報発信を目指しています。